| [加湿器の活用] 2006.1.20 |
| 水蒸気が発生しないエアコンのような暖房方式では、加湿器を使用しないと乾燥しすぎになってしまうことがあります。部屋に湿度計をおき、湿度が40%〜50%になるよう加湿器の運転を調整しましょう。設定した湿度で自動運転されるタイプが便利です。 |
| ◇最近の加湿器について |
| 我が家の加湿器は使い始めてもう8年目、そろそろ買い替えの時期に来るかもしれないので、先日電気店でいろいろ見てきました。基本的な方式は大きく3つに分かれます。 |
| 方 式 |
加湿の原理 |
省エネ性 |
出てくる空気の温度 |
| 気化式 |
ろ紙のようなフィルターに水を含ませ、そこにファンで空気を送って水を蒸発させる方式。 |
◎
数十W |
室温より少し低い程度 |
| ハイブリッド式 |
加湿能力を上げるため、ヒーター加熱した温風も利用する気化方式。湿度安定時は加熱をやめ省エネ運転にもなる。 |
○
数十W〜
数百W可変 |
ヒーター加熱運転時は
暖かい空気が出てくる |
| スチーム式 |
水をヒーターで沸騰させて水蒸気にする方式。殺菌力は高い。 |
△
数百W |
熱い蒸気が出てくるので吹き出し口に注意が必要 |
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省エネ最優先なら気化式ですが、LDKのような広い部屋には加湿能力の高いハイブリッド式ですね。気化式とハイブリッド式は本体価格自体も少し高めで、気化フィルターを1〜2年で交換する必要があるので、それも含めた購入価格ではスチーム式が一番安くなります。
寝室とかで使用頻度が少なく省エネよりも購入価格の方が重要な場合、やけどの心配がある小さなお子様がいらっしゃらないならスチーム式を選択するのも悪くないと思います。
方式と部屋の広さに必要な加湿能力(〜○畳までと表示されている)が決まればメーカーによってそれほど大きな違いはありません。
実物を確認して、タンクや本体の掃除のしやすさとか水の補給のしやすさなど使い勝手を中心に選べばよいでしょう。 |
| ◇加湿器を安全に使うために |
| 加湿器の普及で「加湿器熱」や「加湿器肺」といった病気が問題になっています。超音波式の加湿器が主な原因と言われ、加湿器のタンク内で繁殖した細菌などがそのまま室内にばらかれてしまうことから起きるものです。 |
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| 超音波式加湿器: |
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超音波によって水を霧状の細かい水滴にして吹き出す方式、万一タンク内に細菌が繁殖するとそのまま吹き出すだけでなく、白い粉(=スケール:電気ポットの中に付着するものと同じ水道水のミネラル成分など)が内装材や家具などに着く等の問題もある。大手家電メーカーでは数年前から採用されておらず電気店ではあまり見かけなくなったが、ネットや通信販売等ではまだ多くの商品が扱われている。超音波によって水道水から塩素が抜けやすいという特性もあり、タンク内を清潔に保つためにこまめな水替え等(12時間に1回は必要との研究例あり)、お手入れには特に注意が必要な方式。 |
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| 先に紹介した3つの方式は、蒸発により加湿する方式なので原理的には細菌などがそのまま放出されず、また各メーカーとも除菌・抗菌機能をつけるなどの対策がなされています。ただし、タンク内の水や本体を常に清潔に保つことは必要で、タンクの洗浄や水替え、フィルターや本体の洗浄についても取扱説明書にあるとおりに、きちんとお手入れをして安全に使用しましょう。 |
| ◇加湿しすぎに注意 |
自動運転時の湿度を60%に設定している加湿器が多く、また「肌や喉にやさしい」としてさらに高め(60〜65%)の自動運転モードもあります。単純に湿度と人との関係だけを考えればこれでもよいのですが、住まいも含めて考えると、この設定は少し高すぎるように思います。例えば外気温0℃室温22℃の時、湿度60%だとペアガラスでも結露が起きます。結露が原因でカビを発生させてしまったり、ダニの繁殖を促してしまったりしては本末転倒になりかねません。少し弱めの自動運転モード設定があるものが望ましいですが、置き場所の工夫でも湿度低めにコントロールできます。
部屋の中で少し温度が低めの場所に置けば、加湿器が湿度を高めに検知して加湿量を抑えられます。湿度計も利用して、丁度よい置き場所や運転モードを工夫するとよいですね。 |
| ◇湿度とインフルエンザウィルス |
よく「湿度50%以上でインフルエンザウィルスの生存率が激減する」と書かれていますが、この情報の元になった研究(Harperによる)では、20%と50%の条件だけでの評価で、その中間湿度の効果は示していません。30〜40%でウィルスの生存率が千分の1程度まで落ちるという研究例もあるようですので、まずは40%程度を目安にすれば、結露も抑えながら健康な湿度環境を実現できると思います。
まあ外から持ち込まない(=かからない)よう、帰宅後の手洗い・うがいが大事なのは言うまでもありませんが。 |