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[夏の高気密高断熱住宅] 2006.7.24
そろそろ梅雨明けの季節となりましたが、今年はすでに30℃を越える気温になっている地域が多いようです。この原稿を書いている7月15日の東京の最高気温は35℃、湿度も高いので外に出るとクールビズでも汗だくになってしまいます。ここまで暑いとエアコンに頼らざるを得ないのですが、女性を中心にエアコンが嫌いな方も多くできれば使わずに過ごしたいもの、今回は家の性能と暑さとの関係の話です。
◇高気密高断熱住宅とは?
まずはベースとして必要な基本性能のお話。
高気密高断熱住宅を表す性能として「次世代省エネルギー基準」がよく引用されてます。その中で規定されている二つの性能値も聞いたことがあるのではないでしょうか。
 熱損失係数Q(W/m²・K):断熱性能の度合いを表す
 相当隙間面積C(cm²/m²):気密性能の度合いを表す
ともに数値が小さいほど気密断熱性能が高いということになります。
(QとCの解説は多くのサイトで紹介されているので、ここでは省略します)
「高気密高断熱住宅」という言葉自体は、数値として基準を定めたような定義がないため、性能レベルに関わらず各社自由に使っています。同じ「次世代省エネ基準適合住宅」でも、その性能には差がありますので、数字できちんと比較することをお薦めします。
セキスイハイムでは、これからの住宅としてあるべき必要な住み心地を実現するため、次世代省エネ基準を大きく上回る性能としています。
省エネ地域区分IV(関東以西、次世代基準Q=2.7)の例
ハイム:Q=2.12 ツーユー:Q=1.9 グランツーユー:Q=1.6
*プランによって数値は上下しますので、設計時に邸別に計算確認いたします
◇「高気密高断熱住宅は冬暖かく夏涼しい」ってホント?
これはおよそ正解と言えますが、ある意味では不正解とも言えます。確かに先に紹介した「断熱」と「気密」二つの性能は住み心地や冷暖房の省エネのために、とても重要な基本性能です。しかし、もうひとつ大事な要素を忘れてはいけません。
それは「日射熱」、このコントロールも重要なカギであり、特に夏の住み心地には大きく影響してきます。冬には特に暖房しなくても暖かいことが多い高気密高断熱住宅、夏はその逆で、一旦「日射熱」が入って室内が暑くなってしまうと、夕方から外が涼しくなってきても、そう簡単には室内の熱を逃がしません。逆に、うまく「日射熱」を遮れば、昼間外より涼しい状態を実現するのも不可能ではありません。
◇「次世代省エネルギー基準」のもうひとつの性能値
あまり知られていないようですが、実は省エネルギー基準ではQとCだけでなく、夏の対策としてもう一つの性能値が規定されています。
それは夏期日射取得係数μ(ミュー)です。日射取得のしやすさを表す数値なので、小さいほど日射熱が入りにくく、涼しいということになります。
◇家としての対策
夏期日射取得係数μの計算には、屋根や壁からの日射熱侵入も計算にいれますが、実質的には、ほとんど窓で決まってしまいます。

昔ながらの日本の家では、まず屋根庇がとても長く、しかも部屋の外廻りには縁側があって、夏の直射日光はほとんど部屋に入らないような作りになっていました。まさしく「夏を旨とすべし」のとおり、フスマを開ければ部屋が全てつながり風通しもよいため、自然な涼しさを得られるような工夫がされていたわけです。その代わり、部屋の中は薄暗く、冬は日射熱が取り入れにくいこともあって寒いという弱点を持っていました。

近代の日本の家では、部屋の出入り口としてドアを使うなど個室化したため、風通しがとりにくく、また窓が大きくて明るい家も望まれてきたために、夏の暑さの問題が際立ってきました。逆に冬には日射熱が取り入れやすく、部屋ごとの区切りがはっきりしたために暖房もしやすくなり、冬の快適性や省エネ性は上がってきたと言えます。
ですから、昔の家と今の家のいいとこどりをしましょう。
冬の日射はできるだけ取り入れられるよう南側の窓を大きくとり、夏の日差しが入りやすい東西の窓は小さめに、熱損失係数Qのことも考えると、家全体としての開口率(窓面積/床面積)は28%以下には抑えたいところ、単純に窓を大きくと考えるのではなく方位ごとに窓の大きさのメリハリをつけることが大事です。
◇窓の対策

窓ごとで夏の日差しを遮るアイテムは、できれば遮熱ガラスのような固定的なものではなく、冬には開けられるものの方がよいと言うことになります。
 まずはレースのカーテンを閉めておくだけでもある程度の効果が得られのですが、やはり窓の外側での対策が有効です。「よしず」や「すだれ」、「オーニング」など利用すれば高い遮熱効果が得られます。
セキスイハイムではシャッターボックスに組み込み見た目もスッキリと収められる遮熱スクリーンや通風シャッターなどご用意しています。

高気密高断熱住宅であれば窓の日射熱対策をきちんと行うことで、お昼過ぎぐらいまで窓閉めっぱなし冷房なしでも外より温度を低く維持できることができることが多いです。 
ここからはお好み次第、エアコンで過ごされるもよし、夕方から外のほうが涼しくなったら窓を開けて通風で過ごされるもよし、それぞれお住まいの立地条件や生活スタイル、その日の気候で使い分けされればよいと思います。(しつこいですが、外の温度計があると便利です)
窓の日射熱対策で、エアコンを使う期間や時間を短縮できますし、エアコンに頼らざるを得ない暑さが厳しい時期でも、冷房の効きがよくなり省エネにつながります。

ハイムのエアファクトリー、ツーユーホームの空気工房では、外気を除湿してから給気することで室内の湿度を低めに維持できますので、窓の日射熱対策と合わせ、エアコンを使う期間や時間をより大幅に短縮することができます。

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