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[コーヒーブレイク] 2006.12.26
年の瀬も近く、本格的な冬のシーズン。暖かいコーヒーやお茶がありがたい季節です。今回はコーヒーカップの話から始めましょう。
◇冷めにくいカップ
せっかく暖かいコーヒーもすぐに冷めてしまうようでは困ります。冷めにくいカップとして思い浮かべるのは、まずは厚手の陶器製でしょうか。最近では断熱材を使った保温カップも多く出ているようです。
この二つのカップに同じ温度のコーヒーを注いだとしましょう。ともに冷めにくいという点では同じような効果があります。
(厳密に実験すると保温カップの方が保温性に優れていることの方が多いですが、ここではあくまでイメージで捉えてくださいね。あと厚手の陶器カップの方がステキという見た目の評価も今回はナシで。)
でも、注いだすぐ後の温度は厚手の陶器カップの方が下がります。これはカップ自体を暖めるためにコーヒーの熱が奪われるため。こうならないように普通はカップそのものを先に暖めておきますよね。
◇家に例えてみると
さて、この二つのカップの違い、家の造りに例えることができます。
厚手の陶器:鉄筋コンクリート造(以下RC造)
保温カップ:2×4等も含む木造や鉄骨造(ただし高断熱高気密)
※ 鉄筋コンクリート造でも断熱材が使用されますが、その厚みが薄い場合が多いためこう例えています。
  ここもあくまでイメージでお願いしますね。

一方は熱を蓄えやすい性質(熱容量が大きい)、一方は熱を伝えにくい性質(断熱性能が高い)によって、ともに室内の温度が変化しにくい傾向を示します。
性質の違いがどのくらいあるかというと、RC造の一般的なマンションの壁厚150mmだと、木造や鉄骨造と比較して約5倍の熱容量となります。このため、RC造では断熱材の位置がコンクリートの内側にあるか外側にあるかが住み心地に影響しやすく、外断熱が理想的とされています。
逆に木造や鉄骨造では熱容量が小さいので断熱材の位置はあまり関係がなく手段(工法)の違いとなり、内断熱でも外断熱★1でも性能の違いは設計施工次第となります。
★1 RC造以外では正しくは充填断熱と外張断熱と呼びます。
そして、断熱気密性が低い木造や鉄骨造は、保温カップから断熱材をとってしまった状態で、当然もっともコーヒーが冷めやすいカップです。
RC造と高断熱高気密の木造や鉄骨造、もう一つの違いは、最初のコーヒーカップの例で、厚手の陶器カップは予め暖めておくこと。
RC造は冷房や暖房を使い始めたときに建物自体を冷やしたり暖めるのするのに少し余計にエネルギーが必要で、また時間もかかりやすいという傾向があります。
さて、今回はコーヒーカップを例にとって、家の造りを見てみました。
次回はもう少し具体的にマンションと一戸建て住宅の住み心地の違いを書いてみたいと思います。
 

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